最近ブログ書いたなと思いきや最後の記事は二週間以上前。
もうちょっと頻度はあげたほうが良いと思いつつ体が動かない今日この頃。
さて今日は、一般的なほうれん草の作り方を紹介すると共に少しでも美味しくなったらいいなと思って加えて一手間を紹介していきたいなと思います。
美味しいほうれん草の作り方とは言ってないです(笑)
土作り
ほうれん草は野菜の中でも中性の要求が強い野菜です。日本の土壌ではブルーベリー等の一部の植物を除いてほとんどの野菜作りにおいて、通過儀礼のように苦土石灰をまきます。ほとんどの野菜は家庭菜園であれば厳密にpHを測定しなくとも野菜は育ちますよね。
ただ家庭菜園愛好家と畑で話す機会の多い筆者は、「うちの畑ほうれん草だけはだめなの」「ほうれん草はうまくいかないねぇー」と相談ともとれる愚痴を頂きます。
うまくいかない原因のほとんどは、pH調整にあるのでは?と思います。
ところで完全な余談なのですが、pHって「ペーハー」「ピーエイチ」どちらで言うは派ですか?ドイツ語読みか英語読みかですね。大学の先生は完全に英語読みでしたが、高校まではドイツ語読みだったような気がします。
そういえばかつての大学生はアカデミックなオーラを出すためなのかドイツ語由来の造語が多かったとか(いつの時代だ...)
高校は獨協大学の付属だったのでドイツ重視?だったからかもしれませんが。高校の時月曜の7時間目が任意選択のドイツ語の授業でした。私は当然選択しませんでしたが、教室で「アーベーツェーデー」と唱えている同級生はいた記憶はあります。
ここまで本文より余談の方が文字数多いので話を戻すと。ほうれん草は一般的に作られる野菜のなかでも一番といっていいほど酸度矯正にシビアです。要求するpH以下だと成長が止まります。病害虫被害を除けばこれが一番家庭菜園で多い失敗かと思います。
さてではどう中性に近づけるかといえば、おなじみ石灰ですよね。
石灰について
ホームセンターの石灰コーナーをみると○○石灰、石灰○○と言ったものが
①苦土石灰
もっとも一般的に使用される酸度矯正資材でしょう。苦土とは、マグネシウムのことです。効き目は強すぎず弱すぎずと言ったところでしょうか。とはいえ窒素を含む肥料の施肥や少し寝かせてからの定植・播種がベターではあります。
wikipediaによるとマグネシウムの漢字名は麻倔涅叟母らしいです。中学二年生には1~20番までの元素名は漢字で教えてあげたほうが覚えが良さそうですね。
②消石灰
消石灰とは水酸化カルシウムです。日本人は理科のおかげで塩酸と水酸化ナトリウムに馴染みが深いですよね。なのでなんとなく水酸化物ときくと少し強いのかなと思われるかもしれませんが、イメージ的にはそれで大丈夫です(化学的にはだめですが)
ですので強い中和効果がある代わりに、散布後寝かせる期間が少し必要です(具体的な期間は袋に記載の注意書きを参考にしてください)
③有機石灰
こちらの最大の特徴は、散布後すぐの播種・定植が可能です。そのかわり中和効果はやさしめです。しかし、原料が卵殻であったり牡蠣殻であるので、土壌へカルシウム分の補給もできます。卵殻石灰はほのかに養鶏場の風を感じることができるかも
数日前に苦土石灰を散布した畑にさらにほうれん草用にゆっくり効果のでる有機石灰(卵殻)を散布しております。
播種
さぁいよいよ種まきです。おそらく種子袋の裏にはすじまきをして間引きとかかれていますが、そこそこの規模の栽培だと間引きなんてしてられないのでいきなり6cm間隔で播種していきます。私どもではごんべえの一粒まきタイプを使用しております。
家庭菜園でも「間引きもったいない」「いやいや間引き菜こそたまらにゃい」といった葛藤があると思いますので、そこはご自分の中で要相談ですね。
これはあくまでも発芽処理のされた種子の話です。市販のほうれん草の種は発芽処理されたものがほとんどですが。
播種後に、イネ科一年生雑草を防ぐために念のためラッソー乳剤を散布しています。
播種機ごんべえの通ったあとの跡は何度見ても美しい
この時期はまだまだ寒いのと寒波もきていたのでトンネルを
今回はここまで発芽~出荷までの様子をまたお届けできればと思います。